札幌 部屋探し

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毎年11月頃になると 不動産屋さんのCMが目立つようになってきますね。

年が明けて3月は一番の引越シーズンとなりますが 業界にとってその戦いは晩秋から始まっているんです。

 

世の中に不動産屋と言えば 大小含めて星の数ほどありますので広告費を掛けてのイメージ戦略が大切なんですね。

 

さて 

私はかつて初めてトレーラーに乗った会社が入って半年で潰れ 失業保険を受給しながらブラブラしてるときがありました。

考える時間はたっぷりあったので色々考えていた32才。

22才でスタンド小僧 23才で4tに乗り始め 大型・トレーラーとスキルアップしてきたワケですが これまで車関係の仕事が長かったのでここらで住まいの勉強をするべく とある賃貸不動産仲介営業の会社に入りました。

それが年の瀬も押し迫ったクリスマスも終わった頃。

 

運転手の前はホテルマンやピンポン営業もしていたので 接客自体に抵抗はありませんでしたが 何せ初めての業界なのであらゆることが初めてのお遣いです。

 

それまでもお客として不動産屋と関わったことはありましたが そこで働いてみて気付いたことも多数ありましたので これから部屋を探すよ〜って方に少しでもお役に立てればと思い書いてみます。

 

まずあなたが

「引っ越そう!」

と思った動機は何でしょうか?

・進学

・就職

・転勤

・離婚

・老朽化による取り壊しなど

以上が引越必須な動機ですね。

また

・結婚・同棲

・もう少し便利なところがいいなぁ

・もう少し環境のいいところがいいなぁ

などの現住居不満。

結婚や同棲は とりあえず2人であれば1ルームでも何とかならないこともないので絶対引っ越さなきゃならないこともないですが 5万の1ルームをそれぞれ借りてるより7万の2LDKに2人で住む方が安いし快適だし 幸せだよね〜って感じですね。

現住居不満も とりあえず住むところはないワケではないけど もっと快適な暮らしがした〜い!ってことです。

後者は年中通してある引越理由。

 

そしてこれからピークを迎えるのが前者の理由です。

言わずと知れた「日本全国民族大移動」な季節であります。

 

その中でも「学校推薦による進学」の人たちがもっとも早く動けて その人たちは12月くらいから部屋を探し始めるワケです。

その次は 内定をもらった卒業予定の大学生。

 

そして 申し込めば入ることができる専門学校生ですかね。

 

それからセンター試験 各入試→合格発表で進路が決まった卒業生。

 

慌てるのは いつでも突然辞令が出るサラリーマンです。

 

 

こう見ると「推薦入学」が一番早く動けて有利に感じますが 実はそうでもないという・・・

 

例えば 江別市文京台。

ここは大学が3つある学生街なのですが 逆に大学生しかいない街でもあります。

学生と社会人では生活リズムも違うので 学生ターゲットの家主は騒音等のクレームを避けるために社会人お断りだったりするんですね。

 

ということは 学生専用物件は3月に決まらないと翌3月まで空室ということです。

その繁忙期に決まらない物件が秋にあるということですね。

そのころはまだ3月に空く物件は出てきていないので 早く探し始めたからいい物件が見つかるというワケでもないと。

 

実際決め筋の物件はいつでも満室で 空きますよって予定が入った時点で内覧できなくても決まります。

 

ちょっと親がおカネを持ってるミーハーな学生は RCの高層・オートロック・エレベーター・バルコニーな物件に群がります。

 

その次は 新し目(築10年以内くらい)の4層RC。

そして 築浅木造。

 

木造と侮るなかれ!

今時な木造物件はオートロック 無料wifi エアコンは標準装備です。

 

私個人的には 北海道の古いRCはほぼ結露が発生するので ある程度建物が呼吸する木造の方が好みですね。

 

いつでも空いてるのは 一時期流行った1階&地下のメゾネット 2階がロフトな木造物件です。

これは木造一部RCという構造で 1階部分がRC。

2階3階部分が木造。

本来木造2階建ての基礎部分を高く作って1階とした構造です。

 

で 狭小な敷地に木造一部RCの3階建を建てます。

玄関は2階と3階にしかありません。

1階部分は 2階の部屋の地下。

いわゆるメゾネットってやつですね。

 

これ 平面1DKよりも敷地が狭くても1DKの間取りが取れるのでコストを抑えられて 結果家賃も安く設定できます。

 

私は1972年生まれの段階ジュニアと言われる世代なのですが その世代が大学進学の時期に

「狭い土地でもローコストで大学生向けのアパートを建てて 安定収入を得ましょう!」

的なビジネスモデルを作ったのでしょうね。

 

木造一部RCの3階建てながら 妙に頭が伸びている物件が学生街にはあります。

そう 3階部分はロフト付きなんです。

 

J●Tなんかがこんな物件を量産して 当時儲かっていた関東の事業家などが現地も見ないで買っていたようです。

そして なぜかこんな物件には決まって「出窓」があるんです。

この出窓ってヤツも厄介でして・・・

 

ほぼ間違いなく雨漏りします。

出窓の上から雨漏りして クロスが剥がれている物件はこれでもか!

ってくらい見ました。

 

私が勤務していたエリアにもこんな物件がありましたが・・・

 

「1DKで5万くらいで・・・」

というお客様に対して メゾネットだと4.5万くらいなので見せ物件として使ってました。

 

「やっぱり安い家賃には理由があるよね」と。

 

それを見せてから 築浅な木造の2階にご案内すれば 日当たりもいいし快適な暮らしをご提案できるワケです。

 

三軒家万智的にいうと

 

「お・ち・た・・・」

 

な状況です。

 

 

あぁ 酒が回ってきた・・・

 

ここまでをまとめると

・引越の理由には 必然とできたらいいながあるよ

・引越必然でも 早く探せばいいってことでもないよ

 

賃貸不動産営業としては バブリーなダブルのスーツをきた店長に詰められたくないのでとりあえず申し込みが欲しい!

 

「いい物件から決まっていきますので 決断は早い方がいいですよ!」

 

な口車に乗せられることのなきよう このシリーズ 続けます。

不動産人生
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